Appleの最高経営責任者(CEO)を務めるTim Cook氏が、中国のスパイチップはAppleの技術に入り込んでいなかったと述べ、Bloombergに対し、Appleの機器に監視目的のマイクロチップが組み込まれていたと報じた記事の撤回を求めている。
Cook氏は米国時間10月19日、BuzzFeed Newsに対し、「その記事のAppleに関する部分は事実無根だ」と述べ、「彼らは記事を撤回するべきだ」とした。
Bloomberg Businessweekによる10月初旬の記事は、中国製のスパイチップが、Appleと、Amazon Web Services(AWS)からIP(知的財産)や企業秘密を収集するために使われていた可能性があると報じていた。記事によると、これらのチップは、Super Microという中国企業によって組み立てられたサーバで発見されたという。Appleはすぐにこの報道の内容を否定していた。
Cook氏は19日、BuzzFeedとのインタビューでその疑惑を再度否定し、Bloombergに記事の撤回を求めていると述べた。Appleに関する不正確な憶測や情報が報じられることは多いが、同社が撤回を求めるのは異例だ。
Cook氏はBuzzFeedに対し、「Bloombergの記者とは、当時当社の法務顧問を務めていたBruce Sewell氏とともに直接話をした」と述べた。「そうした事実がなかったことをはっきりと伝え、彼らの質問にもすべて回答した。本件について彼らから問い合わせを受ける度にその内容は変わっていたが、その度にわれわれは調査を実施し、事実でないことを確認した」(Cook氏)
Appleは19日、Cook氏の発言以上のコメントを避けた。
米CNETはBloombergにコメントを求めたが返答は得られていない。BuzzFeedの報道より前に、Bloombergは同社の報道を肯定していると述べていた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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