Armは米国時間10月16日、データセンターからエッジコンピューティング分野まで幅広いインフラを強化するよう設計されたテクノロジの新ブランド、「Arm Neoverse」を発表した。発表された製品ロードマップでは、最先端のプロセスノード上で年30%のシステム性能向上を達成することを目指す。
同社インフラ事業部門のシニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーであるDrew Henry氏によると、Neoverseは大規模なクラウドデータセンター、ストレージソリューション、5Gネットワークを含む幅広い使用事例に対処することになるという。同氏は先週、記者団に対し、Neoverseはエッジ分野のスマートデバイスの開発と展開を中心としたコンピューティングの新たなトレンドに対応すべく設計されていると語っていた。
Henry氏は、「グローバルなインターネットは今後10年、インテリジェントデバイス1兆台の世界に対応する設計が必要になる」と述べた。さらに続けて、インターネットインフラは、デバイスがどのようにデータを生成するのか、また、そのデータをどのように処理し共有するのかを考えることが必要になるとの考えを示した。
Henry氏は、インフラの含意を考えるにあたって「当社はユニークな立場にある」と述べた。「というのも、われわれはこうした(コネクテッド)システムをどのように展開するのかを決めようとする、世界のあらゆる主要大手企業との議論に関わっているからだ」
NeoverseのプロセッサIP(知的財産)のロードマップは、2019年初めの7nmのIPプラットフォーム「Ares」の立ち上げで始まる。次は2020年の7nm+のプラットフォーム「Zeus」で、2021年には5nmのプラットフォーム「Poseidon」が登場する。各世代とも、30%の性能向上の達成と新機能をもたらすとArmは述べている。
「こうした新しいプラットフォームによって(中略)パートナーは求めるどのようなインフラ製品も構築できるようになる」(Henry氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」