トークパートでは2人の持ち味が全開。2人が喧嘩するかのように言い合う場面があったかと思えば、立ちっぱなしだった“プロデューサーさん”(アイドルマスターシリーズのファンのこと)の腰を気遣って座るように促す優しい一面も。コミュニケーションをとる場面でも、客席で指名された女性のプロデューサーさんを見るに、髪型が一緒で喜んだり、千葉県から来場したということで“千葉ビーム”を発射する一幕も。また、京都府から来場したプロデューサーさんに向けて、即興で作ったと思われる京都の歌を歌いだすなど、2人のペースでフリーダムに進行。
ほかにも、2人が得意とするモノマネについては、プロデューサーさんからの要望を受けて、“うますぎる”三浦あずさのモノマネだけではなく、得意ではないと言いながらも天海春香のモノマネも的確な表現で披露したほか、真美のほうは、関西弁を連発するたこ焼き屋のよしださんという、プロデューサーさんが誰も分らないモノマネを披露。さらに2人によるジェスチャーゲームも行われ、終始笑いに包まれていた。このあとで披露するソロ曲で、着用する衣装を2つから選ぶ場面もあったが、圧倒的多数で「両方」という結果に。
後半のユニットライブパートを経て、改めて2人が登場。披露したのは、亜美の楽曲「トリプルAngel」で、衣装「フォーエバースター」と「スリーピングプリマ」をそれぞれに着用し、ダンサーとともにコミカルな曲を体全体を使って表現していた。終わりのあいさつのなかでは、みんなと一緒に世界中を盛り上げていくことや、また会いに来てほしいとメッセージを送っていた。
次元を超えてそこにいると思えるようなアイマスMRライブ。アイマス世界の視点であれば、亜美と真美がステージに立って歌ったり、いろんな掛け合いをするというのは当たり前ということになるが、一歩引いた現実的な視点から見ると、この2人が同時に立つステージが本当に実現し、成立するのかどうかにも注目が集まっていたようにも思う。そして実際に見てみると、2人それぞれがしっかりと存在感を放ち、2人だからできることが存分に盛り込まれた、2人分のパワーを感じさせるステージとなっていた。
そして2人が立つステージを見ていて思い返すことといえば、初代作での亜美と真美は、2人が交代しながら1人のアイドル「双海亜美」の仕事をしていて、一緒のステージに立つことがなかったこと。今では2人が一緒のステージに立つ場面や映像というのは珍しくないのだが、生でそこにいる2人を見ていると、アーケード版のころを経験して、当時から2人がお気に入りの筆者としては頭によぎるものがあり、嬉しさとともに感慨深いものがあった。それは置いておいたとしても、2人がステージで躍動し、掛け合いがリアルに展開されているところは、何とも言えない夢のような時間と感じられた次第だ。
(C)窪岡俊之 (C)BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
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