Googleは米国時間10月3日、「Googleアシスタント」向けの新ツールを複数発表した。これらを利用すれば、開発者は音声ベースの体験を収益化したり、顧客にとってより魅力的でパーソナライズされたものにしたりすることができる。
まず、Googleは開発者がGoogleアシスタントを通してデジタル商品を販売できるようになったことを発表した。これまでもGoogleアシスタントは物理的な商品の取引はサポートしていた。今回のアップデートにより、開発者はアシスタントを使って、サービスの継続サブスクリプションやゲームの新しいレベルなども販売できるようになった。例えば、瞑想アプリの「Headspace」は「Android」ユーザー向けに、Googleアシスタントのアクションを利用してでプランのサブスクリプションを購入できるようにしている。
ユーザーはスマートスピーカやスマートフォン、スマートディスプレイを通して、それらのデジタル商品を購入できる。その後、購入手続きがどこで開始されたかに関係なく、開発者のアシスタントアクションか自分のAndroidアプリのいずれかを通して、デジタル商品にアクセスできる。現在、デジタル商品のサポートは米国で提供されており、近いうちにほかの場所にもサポートが拡大される予定だ。
次に、Googleは「Google Sign-In for the Assistant」を発表した。Googleアシスタント対応スマートスピーカを使って、アカウントを簡単にリンクさせる安全な認証方法を提供するものだ。つまり、開発者はこれを使って、Googleアカウントを持つ全てのユーザーのログインをサポートし、アクションをパーソナライズしやすくすることができる。例えば、StarbucksはGoogle Sign-In for the Assistantを追加することで、ユーザーがアシスタント経由で自分の「Starbucks Rewards」(同社のロイヤルティプログラム)アカウントにアクセスし、購入時に「Star」を獲得できるようにした。以前は、ユーザーは自分のアカウントを手動で追加する必要があった。Google Sign-In for the Assistantを追加してから、Starbucksのログインコンバージョンはほぼ倍増した。
その一方で、Googleはモバイルデバイス上のGoogleアシスタントのデザインも刷新し、視覚的なコンポーネントやテキストベースのコンポーネントをさらに追加した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」