Mozillaは米国時間9月18日、仮想現実(VR)ヘッドセットに対応するウェブブラウザ「Firefox Reality」のバージョン1.0をリリースした。「Viveport」「Oculus」および「Daydream」のアプリストアで提供されている。
ヘッドセットを装着して、コンピュータが生成した没入型の風景が実際の視界と置き換わると、キーボードなどの入力が難しいという問題がある。携帯型ポインタが装備される場合もあるが、それでもテキスト入力は、一つ一つキーを探しながら打つという耐え難いほど遅い操作となる。この新しいブラウザは、音声制御によってこの問題に対処する。
「ナビゲーション、テキスト入力、環境、検索など、すべてを再考する必要があった」と、Mozillaの複合現実(MR)プラットフォーム戦略を統括するAndre Vrignaud氏は述べている。
スマートフォンやコンピュータ上ではGoogleの「Chrome」が圧倒的なシェアを誇るが、Mozillaは、VR規格をウェブ用に改変するという同社の先駆的な取り組みと、新しいVR対応のブラウザが、コンピュータによって生成された風景であふれる未来において、Firefoxのシェア確保につながると期待している。
Firefox Realityは現在、VRヘッドセットのみを対象に設計されている。しかしMozillaは、コンピュータによって生成された画像を実際の風景に重ね合わせる拡張現実(AR)や、「Magic Leap One」のようなゴーグルによってデジタル画像を実際の風景に融合させるMRなどの関連技術のサポートにも取り組んでいる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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