米国では、スマートスピーカの購入者が増えたことにより、Amazonの「Alexa」やAppleの「Siri」といった音声アシスタントの利用が拡大傾向を見せている。Adobe Systemsが、米国時間9月10日に発表した調査結果で明らかにした。
8月に米国の成人1000人を対象として行われたこの調査によると、スマートスピーカを所有している人の76%が、この1年間で音声アシスタントの利用が増えたと回答した。また、スマートスピーカを所有していない人の間でも、携帯電話、ノートPC、自動車などにデジタルアシスタントが搭載されるようになったことで、音声アシスタントの利用が増えたとの回答が38%を占めた。
スマートスピーカ所有者のうち、1日に最低1回は音声アシスタントに話しかけていると答えた人の割合は71%にのぼった。
今回の調査結果は、音声アシスタントの明るい未来を予感させるものだ。デジタルアシスタントを利用したり、AmazonやGoogle、Appleのスマートスピーカ製品を購入したりする人は増えつつある。このような状況は、スマートスピーカを手がける企業が人々の生活に入り込む手助けとなり、これらテック大手が価値あるユーザー情報を入手し、音声ショッピングを通じてより多くの商品を販売する機会をもたらすことになる。
今のところ、音声対応デバイスで最大の勝者はAmazonで、同社の「Echo」デバイスは米国のスマートスピーカ販売台数をリードしている。次いで「Google Home」が2位、両者に大きく遅れてAppleの「HomePod」が3番手だ。サムスンも最近になってこの争いに加わり、同社初のスマートスピーカ「Galaxy Home」を発表した。
過半数の人はまだスマートスピーカを所有していないが、その普及は拡大しつつある。Adobeが調査した人のスマートスピーカ所持率は32%と、1月の調査時の28%から増加していた。この種のデバイスの販売が急増する年末のホリデーシーズン後には、米国在住者の50%近くがスマートスピーカを所有することになるとAdobeは予測している。
ただし、まださほど支持を拡大できていない分野もある。それが音声ショッピングだ。Adobeによれば、スマートスピーカ所有者のうち、スマートスピーカを利用して自宅に配達される商品を注文した人はわずか25%だった。商品の再注文や店頭引き渡し商品の注文では、その割合はさらに低くなっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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