「Chrome」10周年でデザイン刷新、パスワード生成など複数の新機能

Stephen Shankland (CNET News) 翻訳校正: 編集部2018年09月05日 09時20分

 Googleは「Chrome」の10周年を記念して、新しいデザインを導入した。丸みを帯びた角を多用した新しい見た目になり、複数の新機能が追加されている。

 新しいバージョンでも、PC版Chromeの上部にタブが並ぶ構造は変わらない。2008年9月2日に初めてリリースされたChromeのどちらかといえば必要最小限のインターフェースにおいて、タブは決定的な特徴だった。しかし今回、タブとChromeの「オムニボックス」(アドレスや検索語を入力する場所)のデザインが変更されている。「Android」搭載スマートフォンや「iPhone」、タブレット向けのモバイル版Chromeにも、同じデザインが採用されている。

Chrome
新しいデザインになったChrome
提供:Screenshot by Stephen Shankland/CNET

 Chromeのすべてのバージョンに「より丸みを帯びた形状、新しいアイコン、新しいカラーパレット」が採用されるようになったと、Chromeチームに所属するEllie Powers氏とChris Beckmann氏は4日付けのブログ記事に記している。「見た目がシンプルになっており、(願わくは)ユーザーの生産性向上につながるだろう」(両氏)

Chrome
提供:Google

 Chromeの新しい特徴は以下のとおり。

  • アクティブなタブの両端が垂直になり、角が丸みを帯びた点が、過去10年間使われてきた台形状のタブからの大きな変更点だ。それ以外のタブは、文字のラベルとグラフィカルなファビコンが灰色の背景上に表示されるだけの状態になる。Googleによると、多数のタブを開いている場合に、ウェブサイトを認識しやすいデザインになっているという。
  • オムニボックスは楕円形になり、動作も変更されている。検索語を入力し始めると、オムニボックスのすぐ下のドロップダウンフィールドに直接回答が表示され始めるので、必ずしもウェブサイトを読み込む必要はない。入力しようとしている検索語にマッチするのであれば、既に開いているタブに表示を切り替えることもできる。また、「Googleドライブ」のファイルもまもなく検索できるようになるという。
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    提供:Google
  • Appleの新しい「macOS Mojave」版の「Safari」ブラウザと同様に、より高度なパスワードマネージャがChromeに組み込まれた。新規アカウントを作成する際には、Chromeが推測されにくい複雑なパスワードを提案、保存、同期してくれるので、ユーザーは「123mydog!!!」といった(安易な)パスワードを再利用せずに済む。パスワードの使いまわしは危険だ。いずれか1つのサイトがハッキングされると、同じパスワードを使用するすべてのアカウントが被害に遭う可能性があるからだ。
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    提供:Google
  • 「iOS」端末上では、タブは切り替え時に、幅いっぱいのパネルではなくサムネイルとして表示される。
  • 新規タブページに表示されるショートカットリンクを、好みに合わせてカスタマイズすることができる。
  • PC上では、新規タブページの歯車アイコンを使用して、新しい空白のタブを開いたときに好みのページ背景をアップロードすることができる。
  • また9月いっぱいは、表示できないウェブサイトを表示しようとした場合やネットワーク接続が切れている場合に表示される、Chromeの404エラーページの恐竜ゲーム(いわゆるイースターエッグ)に、隠し機能が用意される。ティラノザウルスは、サボテンを跳び越えるだけでなく、誕生日プレゼントを贈られて、受け取るとパーティハットを被る。アドレスボックスに「chrome://dino」と入力することによって簡単に恐竜ゲームにアクセス可能だ。ゲームの開始とジャンプには、上矢印キーを使う。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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