ソニーは9月4日、有機ELテレビ「A9F」シリーズと液晶テレビ「Z9F」シリーズを発表した。いずれも、今後10年で飛躍的な変化が予想されるホームエンターテインメントに対応するスペックを備えたという。
両機種ともに、従来プロセッサに比べ処理能力を2倍にした、次世代の「X1 Ultimate」を採用。細部にまでコントラストを最適化することで、映像の立体感を高め、高精細化を実現する。
A9Fでは「Pixel Contrast Booster」、Z9Fでは「X-Motion Clarity」「X-Wide Angle」のパネル制御技術を組み合わせ、ブラビアのフラグシップモデルにふさわしい高画質を再現。今回のシリーズからフラグシップモデルは「MASTER Series」の名を冠する。
有機ELモデルのA9Fは、65V型の「KJ-65A9F」(想定税別価格:65万円前後)と55V型の「KJ-55A9F」(同:45万円前後)の2サイズをラインアップ。現行フラッグシップの「A1」シリーズを受け継いだ、スタンドが正面から見えないデザインと画面自体を振動させて映像全体から音を出す「アコースティック サーフェス」を採用する。
アコースティックサーフェスは、従来の左右スピーカとサブウーファの2.1チャンネル構成から、センタースピーカとサブウーファを1つずつ追加した3.2チャンネル構成の「アコースティックサーフェス オーディオ+」へと進化。最大出力も以前の50Wから98Wへとパワーアップし、より立体的な音質を体感できるとしている。
サラウンドスピーカと組み合わせて使用する際は、テレビの内蔵スピーカをセンタースピーカとして使用できる「センタースピーカーモード」を搭載。3.2チャンネルのスピーカからセンタースピーカ成分だけを出すことで、つながり感のあるサラウンドを実現する。
液晶テレビのZ9Fシリーズは、75V型の「KJ-75Z9F」(同:90万円前後)と65V型の「KJ-65Z9F」(同:60万円前後)の2機種を用意。光学設計により広視野角を得られるX-Wide Angleにより、高コントラストと高視野角を両立している。
両シリーズともに新機能として、Netflix視聴時に最適な画質が得られる「Netflix画質モード」を搭載。このモードを選択すると、Netflixの映像制作者が推奨する画質で視聴できる。
本体には、Googleアシスタントに対応し、今までリモコンについていたマイクをテレビ本体に内蔵。これによりハンズフリーでのチャンネル切り替えやネット動画の呼び出しが可能になる。Googleアシスタント対応機器であれば、ブラビアを通して接続でき、非対応の機器でも「Googleアシスタント対応赤外線ビーコン」や「Googleアシスタント対応スマートプラグ」などを用いることで、AIアシスタント操作が可能になる。
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