ネット中立性の維持に関して、カリフォルニア州は先頭を走っている。
カリフォルニア州議会上院は米国時間8月31日、米国で最も強くネット中立性を保護する法案(法案SB 822)を可決した。この法案は、8月30日に同州議会下院を通過し、現在はJerry Brown州知事の署名を待っている。同氏は法案に署名するとみられている。
Ajit Pai委員長が率いる米連邦通信委員会(FCC)は6月、Obama政権時代に制定されたネット中立性規則を撤廃した。これを受けて、いくつかの州がオープンなインターネットを規定する規則を制定しようとしており、カリフォルニア州はそういった州の1つだ。だがカリフォルニア州ほどの規模と影響力があれば、同法案の影響は他の州にも波及する可能性がある。
ワシントン州のようにネット中立性に関する法案を可決した州もあるが、検討中の州もある。カリフォルニア州議会上院の投票の1週間ほど前には、22の州とコロンビア特別区でも、FCCの動きを阻止するため、米連邦控訴裁判所に申し立て書を提出したと報じられた。Mozillaなどの企業や業界団体も意見書を提出した。
カリフォルニア州議会下院は、2日間にわたってさまざまな提案を採決し、その後で法案SB 822の採決が行われた。だがネット中立性に関する議論では、同時期に審議されていたどの法案よりも多くの州下院議員が意見を戦わせた。多くの共和党議員がその法案に対する反対の声をあげた。法案に反対の議員らは「ゼロレーティング」の禁止が提案されていることを批判し、カリフォルニアが独自の法案を通過させるべきかどうかを問題にした。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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