Microsoftは米国時間8月31日、「Redstone 5」という開発コード名で進められている「Windows 10」の次期機能アップデートの正式名称が、「Windows 10 October 2018 Update」となることを発表した。数週間のうちに、特定のビルドがOctober 2018 Updateとして正式に確定する予定だ。
Microsoftは2017年に、「Windows 10」の機能アップデートを毎年2回、春と秋にリリースすると発表した。2018年のビルドは、「1803」(RTM版が完成する2018年3月を表す)と「1809」(同じく2018年9月を表す)とされていた。Microsoftは、あるビルドを「正式版」として選定した後、引き続きそれにパッチを当てて更新し、通常は翌月から、一般ユーザーを対象とした正式ビルドと累積アップデートのリリースを開始する。
Microsoftは31日、October 2018 Updateの提供開始日については明らかにしなかった。「Windows 10 April Update」のリリースは、2018年4月30日に開始した。「Windows 10 Fall Creators Update」(Windows 10 1709)は2017年10月17日に一般提供が開始された。
またMicrosoftは10月、October 2018 Updateに対応するサーバ製品である「Windows Server 1809」と「Windows Server 2019」を、クライアントビルドであるOctober 2018 Updateと同日にリリースする可能性がある。
Microsoftは、October 2018 UpdateをWindows 10を搭載する「7億台弱の端末」に提供するとしている。同社は、7億台という数値を2018年3月から使い続けている。
筆者はMicrosoftの広報担当者に、なぜ依然として「7億台弱」という数値を使っているのかと尋ねた。担当者は、「7億台弱というのが有効であり、現時点でそれ以上公表できる情報はない」と回答した。
Microsoftは、9月末に開催する「Ignite IT Pro」カンファレンスなどの大型イベントで新しい数字を発表しようとしているのではないかと筆者は推測している。新たに数字が増加すれば、多数の一般ユーザーではなく、企業がWindows 10に移行した結果であるかもしれない。そして、「Windows 7」のサポートが2020年1月に終了することに伴うWindows 7からWindows 10への大々的な移行は、まだ本格的には始まっていない可能性もある。
Windows 10 October 2018 Updateには、新しいクリップボード機能や「File Explorer」のダークモードのオプション、Notepadの新機能のほか、複数の改良やアップデートが含まれる予定だ。新しいセキュリティ機能やエンタープライズ機能とともに、新たに「Windows 10 Enterprise Remote Sessions」エディションも提供されると予想されている。Microsoftは、これらのエンタープライズ向け機能について、Igniteで詳細を明らかにする可能性がある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス