はてなは8月30日、ブログサービス「はてなダイアリー」のサービスを、2019年春をめどに終了すると発表した。
はてなダイアリーは、2003年にローンチしたブログサービス。あらかじめユーザーが登録した文中のキーワードが、同社のサービス「はてなキーワード」とリンクするのが特徴だ。はてな サービス・システム開発本部長の大西康裕氏は、はてなダイアリー終了に関するブログを投稿し、「はてなキーワードを介して日記と日記が繋がるという新しい体験を提供し、日本のブログサービスの黎明期を牽引してきたと自負している」とコメントしている。
今回のサービス終了に至った経緯について、大西氏は「はてなダイアリーを支えるシステムがレガシー化し、今後の継続的な運用がより困難になってきている」とする。同社は、2011年にブログサービス「はてなブログ」をリリースしており、ユーザー数もすでに、はてなブログがはてなダイアリーを上回っているという。この2つのブログサービスを継続するよりも、はてなブログにリソースを集中させる方がユーザーの利益になると判断し、サービス終了を決断したとしている。
同社は、はてなダイアリーのサービス終了に際し、はてなブログへの移行や、他社ブログサービスへの移転を呼びかけている。はてなブログへの移行は、公式でインポート機能を提供している。また、サービス終了までにはてなブログへの移行を実施しなかった場合でも、公開済みのデータは閲覧が可能な状態とすることを予定しているという。
はてなダイアリー終了後のサービス展開について大西氏は、「新しい価値の提供の第一歩」として、「はてなキーワード」の改修計画について触れた。ブログサービスを統合する過程において、仕組みの複雑化により開発が止まっていたというはてなキーワード。これを改修することで、「キーワードによって『ブログ同士を繋ぐ』を体験をさらに進化させたい」と述べた。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」