その流れで、対談のテーマは教育へと続く。最近盛んに実施されている子ども向けのプログラミング教育だが、中島氏は「プログラミング教育自体は大賛成だが、全員にやらせるのは大間違い。夢中になってほかのことをしなくなる子がいる一方、プログラミングを嫌いな子もいる」と、必ずしも全員に同じ教育をする必要がないと話す。
夏野氏も「小学生で経済産業大臣賞を受賞するような子は、学校のプログラミング教育なんかいらない。もっと別のことをやらせるべき。日本は必修科目を必ず取らなければいけない教育方針だが、海外では得意科目などを飛ばせるシステムを導入している。この仕組みを日本も取り入れないとだめ」と日本の教育について強い危機感を示した。
「米国では、突然起業したり、30代で引退したりと人々の生き方はバラバラ。でも何歳になってももう一度やろうと思ったら取り組める。私自身も40歳でマイクロソフトを退職して、そこから学校に入り、MBAを取得した。シンギュラリティ・ソサエティでは、思い立ったらチャレンジができる世界を作り、チャレンジする人を後押ししていきたい」と中島氏は存在意義を話す。
夏野氏も「いろいろな生き方があってもいい時代。せっかく面白い時代に生きているからこそ、チャレンジを続ける最初の集団になりたい」とシンギュラリティ・ソサエティについて説明した。
シンギュラリティ・ソサエティは、オンラインサロンのメンバーを100人募集中。入会金は月額5400円になる。今後は、シンギュラリティに係る調査と研究や講演会・研究会・発表会・コンペなどの開催、ベンチャー企業の発掘および人材の育成などに取り組んでいく。
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