「Siri」はまもなく、ユーザーが地元でお気に入りの居酒屋やハンバーガー店の名称を、これまで以上に把握するようになるかもしれない。
AppleのSiri音声認識チームは米国時間8月9日、近くの目的地やPOIの名称を識別する同音声アシスタントの機能を改良したと述べた。
仮想アシスタントは通常、「Starbucks」などの有名なブランド名は正確に認識するが、より小規模な店舗についてユーザーが尋ねても、その店名を認識することが難しい場合が多いという。Siriのチームが、AppleのMachine Learning Journalに公開したブログ記事でそのように述べている。知名度の低い目的地の名称はそれほど頻繁に出てこないため、ユーザーがそうした名称をどのように発音するかというデータをシステムは十分に保持していない。そのため、Siriが音声で伝えられたPOIを検出することは難しかったという。
Siriのチームは、この問題を解決するために、ユーザーの現在地に関する知識を音声認識システムに組み込んだ。システムは、ユーザーの現在地に基づいて事前に設定された地域に合わせてカスタマイズされ、その地域を基に、POIの名称を記録したデータベースを参照する。システムは、ユーザーが発した要求をデータベースのエントリと比較する。
同チームによると、この取り組みの結果として、地元のスポットを検出する際のSiriの単語誤り率を、ニューヨークやロサンゼルス、サンフランシスコなど米国の8つの大都市圏で40%以上低下させることができたという。
今回の新しい設定が既にSiriユーザーに提供されているのかどうかを明らかにしてほしいとAppleに求めたが、回答は得られなかった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
先端分野に挑み続けるセックが語る
チャレンジする企業風土と人材のつくり方
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
すべての業務を革新する
NPUを搭載したレノボAIパソコンの実力
日本のインターステラテクノロジズが挑む
「世界初」の衛星通信ビジネス
NTT Comのオープンイノベーション
「ExTorch」5年間の軌跡