ソフトバンクグループは、産業オートメーションと予測分析を使ってピザの宅配を効率化しているシリコンバレーのスタートアップに5億~7億5000万ドル(約550億~830億円)を出資することについて、現在交渉中だという。Bloombergが最初に報じた。
そのスタートアップはZumeだ。Zumeは、330億ドル(約3兆6600億円)規模の米国クイックサービスピザ市場の非効率性を根絶するという使命を持って、2015年に創設された。
Zumeはシリコンバレーの旗艦店からピザを宅配している。ピザを作る人間と同じように機能するよう設計された産業用ロボットを採用。ロボットは生地を準備して、ソースやチーズを広げ、華氏800度のオーブンを監視する。
Zumeのピザは、宅配中のトラック内のオーブンで完成する。Zumeは予測分析を使って、特定の地域で最も人気の高いトッピングや特定の種類の注文に対する需要が急増する時間帯(例えば、大きなスポーツイベントの開催中)を割り出す。
決済はキャッシュレスだ。同社は2017年秋に4800万ドル(約53億円)を調達しており、これは投資家の信頼度の高さを示している。
ソフトバンクロボティクスで独自のロボット事業を展開するソフトバンクは、おそらくペパロニとパイナップルの先を見越しているはずだ。Zumeはピザ業界に創造的破壊をもたらして大きな利益を得るかもしれないが、本質は食品のサプライチェーン物流を手がける企業であり、ファーストフード業界全体に野心を抱いている可能性もある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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