Terrafugiaは、以前から開発に取り組んでいた“空飛ぶ自動車”「Transition」を2019年より販売すると発表した。ただし、価格や具体的な発売日などの詳細は明らかにしていない。
Transitionは、2人乗りの自動車兼飛行機。翼は折り畳み式で、ボタンを押せば1分以内に自動車モードと飛行機モードの切り替えが可能という。大きさは、飛行機モードだと7.5×27.2×19.5フィート(約2.29×8.29×5.94m)、自動車モードだと7.5×6.9×19.5フィート(約2.29×2.10×5.94m)で、一般的な家庭用ガレージに格納できるとしている。
動力は、エンジンとモーターを組み合わせたハイブリッド式。エンジンの燃料はオクタン価91の自動車用ガソリン。自動車モード時の後方視界を確保するため、リアビューカメラ3台を備えている。
自動車モード時の最高速度は、高速道路を走行できる程度。飛行時の最高速度は時速160km。搭載量は225kg、実用上昇限度は約2743m、航続距離は640km。
なお、Terrafugiaは、空飛ぶ自動車の実現を目指し、マサチューセッツ工科大学(MIT)出身者5人が2006年に設立した企業。現在は、中国の浙江吉利控股集団(Zhejiang Geely Holding Group:Geely)の100%子会社となっている。Geelyは、自動車メーカーVolvo Carsの親会社でもある。
Transitionは、実際に飛行可能な試作機を開発済み。さらに、Terrafugiaは2023年ごろに垂直離着陸(VTOL)タイプの「TF-X」を市場投入させたい考え。
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