空飛ぶ自動車を開発中の米国企業Terrafugiaは、スウェーデンの自動車メーカーVolvo Carsを傘下に持つ中国の浙江吉利控股集団(Zhejiang Geely Holding Group:Geely)に買収されたと発表した。TerrafugiaはGeelyの100%子会社となり、空飛ぶ自動車の開発を加速させる。
Terrafugiaは、空飛ぶ自動車の実現を目指し、マサチューセッツ工科大学(MIT)出身者5人が2006年に設立した企業。実際に飛行する試作機を開発済みで、2019年に初の商用モデル、2023年ごろに垂直離着陸(VTOL)タイプを市場投入させたい考え。
Geelyによる買収後も、Terrafugiaは本社および開発拠点を米国に置き、開発を続ける。すでにGeelyの支援を受け、技術者チームの規模を3倍に拡大させている。
今回の買収に伴い、Terrafugiaの最高経営責任者(CEO)にはBell Helicopter China元代表取締役のChris Jaran氏が就任する。Terrafugiaの創業者であるCarl Dietrich氏は最高技術責任者(CTO)となる。
なお、空飛ぶ自動運転車はTerrafugia以外に、AirbusやAeroMobilも実現を目指している。また、Uber Technologiesおよび米航空宇宙局(NASA)、Airbus Helicopters、Volocopterによる、ドローン型の空中タクシー的な構想もある。
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