ソースネクストは7月26日、通訳機「POCKETALK(ポケトーク) W」を9月7日に発売すると発表した。ラインアップは、グローバル通信(2年)つきのモデル(税別:2万9880円)と、本体のみ(税別:2万4880円)があり、それぞれゴールド、ホワイト、ブラックの3色から選べる。価格は従来モデルと同じだ。
POCKETALK Wは、ボタンを押して話しかけるだけで指定した言語に訳し、音声で返す翻訳機だ。Wi-Fiまたは4G回線が必要になる。翻訳スピードは、Wi-Fi環境で7.5倍に向上したという。
本体サイズはそのままに、画面は従来比約3.2倍となる2.4インチの大画面になり、タッチパネルを採用。見やすさと使いやすさを向上させた。従来は0.8Wのスピーカ1個のみだったが、新たに1.5Wのスピーカを2個搭載。音量は無段階で設定でき、音質も向上。人混みなど騒がしいところでも快適に会話ができるようになったとしている。
Bluetoothにも対応。POCKETALK端末に保存できる翻訳履歴は最大1万件だが、ブラウザベースの「ポケトークセンター」に連携すると無制限に保存できる。また翻訳結果は端末上だけでなく「ポケトークセンター」上にブラウザ表示もできるため、大きい画面でリアルタイムにPOCKETALKの翻訳結果が確認でき、語学学習にも役立つとしている。
言語は64から74言語対応に増え、インド英語やオーストラリア英語などのアクセントにも対応。さらに音声で言語の切り替えが可能になった。
POCKETALK、日・英ならばGoogle翻訳など、クラウド上の最適な翻訳エンジンを選択することで多言語対応を実現している。POCKETALK Wでは、翻訳エンジンを新たにチューンアップ。国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)の音声翻訳エンジンを採用することで、これまで弱いとされてきた中国語やタイ語などアジア圏を中心に翻訳精度が向上したという。
通信部分は、前モデルと同様にソラコムと提携。世界105の国と地域で使えるグローバル通信SIMは内蔵型になり、面倒な設定は不要だ。通信はこれまで3Gだったが、4Gに対応した。
ソラコム 代表取締役社長の玉川憲氏は、「初のeSIMが載った通訳機。eSIMが入っていることで、電源をオンにしたときから世界中でつながる。手のひらの中に未来があるような感じ。できるだけ多くの人に使って欲しい」とあいさつした。
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