2017年12月に発売した初代「POCKETALK」は、Travis(オランダ)との共同開発による端末で、既存のモデルをベースに日本における独占販売契約を結んだものだった。
11日間で初回生産台数を完売するなど一般にも好評であることに加え、多くの企業に採用されたことで、同社の時価総額は、POCKETALK発表前の179億円から現在は585億円へと3.3倍になった。
大きな反響が得られた一方で、「画面が小さい」「言語が多くて探しにくい」「SIMの設定がわからない」「翻訳速度が遅い」など多くの要望が寄せられていたという。
ソースネクスト 代表取締役社長の松田憲幸氏は、これらの要望を受けて「新製品は自社でつくるしかないと思い、自社開発した」と明かした。また、自社で製品を持つことにより、「今回は世界に展開できる」と意気込む。「今までは日本を中心にしてきたが、世界中に広めグローバルなメーカーになっていきたい。それがPOCKETALK Wを出した意義。通訳機がほぼ当たり前になる時代をつくりたい。“言葉の壁をなくす”というミッションは高くて実現が難しいが、それによって世界に貢献できると確信している」と語った。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」