Googleは米国時間7月25日、エッジデバイス向けASICチップ「Edge TPU」を発表した。10月から開発者に提供する。
Googleの「TPU」(Tensor Processing Unit)は、音声コマンドの理解や写真に映ったオブジェクトの認識といった人工知能(AI)タスクを高速化するプロセッサ。Googleは現在、同社のクラウドコンピューティングインフラ上で、こうしたタスクを有料で処理するサービスを展開している。新たに発表されたEdge TPUはエッジデバイス向けに設計されており、プログラマーらが自らのマシンに装着できる。
Google Cloudでモノのインターネット(IoT)部門のバイスプレジデントを務めるInjong Rhee氏はブログ記事で、ネットワーク経由でGoogleのマシンにたどり着くのを待つことなく、「これらのデバイスがネットワークにつながっているポイントでインテリジェントかつリアルタイムの判断ができる仕組みには、数多くの利点がある」と述べている。
現在、Googleのチップが使用される範囲は同社のデータセンターを越えて広がっているが、もっと広い応用分野を持つチップもある。スマートフォンなどモバイルデバイスで動くAIチップについても、競争が繰り広げられている。
Edge TPUは、コンピューターと物理的に接続するハードウェアモジュールとして提供される。接続にはサーバで一般的なPCI Express拡張スロットやUSBポートが用いられる。アーリーアクセスプログラムに関心があれば、オンラインで応募できる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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