Alphabet傘下のLoonは米国時間7月18日、気球によって2019年にケニアの奥地にインターネット接続をもたらすと発表した。
Reutersの報道によると、これはLoonプロジェクトにとってアフリカで初の取り組みになるという。Loonはケニアの移動体通信事業者であるTelkom Kenyaと協力して、アフリカ大陸東部に位置するケニアの農村や郊外の人々に高速インターネットを提供する。
Loonは先週、Googleの親会社Alphabetの傘下で「プロジェクト」から「企業」になったばかりだ。それまでは、Alphabetの研究部門「X」におけるmoonshotプロジェクト(簡単にはうまくいかないだろうが価値のある挑戦を扱うプロジェクト)という扱いだった。Loonは、世界中の遠隔地にインターネットアクセスを提供する取り組み。気球を使って上空からWi-Fi信号を伝送するというミッションを掲げて、2016年に始動した。
これらの気球は海抜20kmの地点に浮かぶ。これは、航空交通や野生動物の往来、天気事象の発生よりも高い位置だ。
Loonの最高経営責任者(CEO)を務めるAlastair Westgarth氏は、「Loonの使命は、斬新な技術を発明して連携させることにより、あらゆる場所の人々をつなげることだ」と述べた。
複数の気球が中央ケニアに配備される。Telkom Kenyaによると、この辺りは山が多く近づきにくい地形のため、サービス提供は困難だったという。
Telkom KenyaのCEOを務めるAldo Mareuse氏は次のように述べている。「われわれはLoonと協力して懸命に取り組み、アフリカでLoonの気球によるインターネット接続を利用して、可能な限り早く初の商用モバイルサービスを提供したい」
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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