気球でネット接続を提供する「Project Loon」がプエルトリコを支援へ

Edward Moyer (CNET News) 翻訳校正: 編集部2017年10月10日 08時38分

 Alphabetは、「Project Loon」の気球をプエルトリコに送り込み、ハリケーンの被害を受けたこの地域における携帯電話サービスの復旧を支援するようだ。

 米連邦通信委員会(FCC)のチーフ・オブ・スタッフを務めるMatthew Berry氏は米国時間10月6日、Loonによってプエルトリコの緊急セルラーサービスを提供するという申し出をFCCが承認したことを、2件ツイートで明らかにした。

「Project Loon」の気球
ただの気球ではない。通信基地局としての役割を果たすものだ。
提供:Alphabet

 Googleの親会社であるAlphabetが取り組むProject Loonでは、太陽光発電を利用して高高度を飛行する気球によって、ワイヤレスネットワーク接続を携帯端末に提供する。この気球は浮遊型の通信基地局であると考えていいだろう。Alphabetはこのベンチャー事業をゆくゆくは商用化したい考えだ。2017年に入ってLoonチームは、洪水被害を受けたペルーにおけるインターネットアクセスの改善を支援するために、セルラー通信事業者のTelefonicaと提携している。

 FCCによると、5日の時点で、プエルトリコの通信基地局の84.6%がまだ機能していないという。

 「ハリケーン『マリア』の直撃から2週間以上が経過したが、プエルトリコの数百万もの人々がまだ、非常に必要な通信サービスにアクセスできずにいる」と、FCCのAjit Pai会長は7日の声明で述べた。「したがって革新的なアプローチによって、島における接続性の復旧を支援する必要がある。Project Loonは、そのようなアプローチの1つだ。プエルトリコの人々にセルラーサービスを提供し、大切な人に連絡を取ったり、命に関わる情報を得たりできるように支援できる可能性がある」(Pai会長)

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]