リコーは7月12日、クラウドサービス「THETA 360.biz」に、空室物件画像にバーチャルで家具などのイメージを配置できる「RICOH360-VRステージング」の提供を開始すると発表した。
RICOH360-VRステージングは、空室に家具や小物でインテリアコーディネートを加え、入居後の様子をイメージしやすくする販売手法であるホームステージングを、VR上で実現するもの。
実際に家具などを配置するホームステージングとは異なり、家具や家電をCGで作るため手軽にできることが特徴。1画像に付き3万4800円の「おまかせプラン」と、家具や小物の設置場所や色などを希望にそって作成する「カスタムプラン」(価格:要見積もり)の2プランを用意する。
おまかせプランは、北欧とモダンの2タイプのイメージを用意し、ソファやテーブル、照明器具などを配置。CGで作成すると、絵で描いたような平坦な印象になってしまいがちだが、RICOH360-VRステージングでは、影やガラス、金属部分への映り込み、布の質感などを緻密に再現することで、リアルなホームステージングを実現している。
新築、中古の分譲マンションや一戸建て、高級賃貸物件などへの導入を想定しており、入居後の暮らしをイメージしやすくすることで、差別化を図り、販売までにかかる日数を減らすことが狙い。
制作期間は5~10日程度。実際に家具や小物を配置するホームステージングに比べ、費用は5分の1程度に抑えられるとのこと。VR上に配置した家具や小物は販売しておらず、あくまでイメージとしている。
THETA 360.bizは、360度カメラ「THETA」で撮影した全天球イメージをユーザーのウェブサイトに表示できる法人向けサービス。不動産や観光、宿泊業などに利用されている。
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