イーロン・マスク氏、タイ洞窟の少年救出に向けて「脱出ポッド」を提供

JACKSON RYAN (CNET News) 翻訳校正: 佐藤卓 吉武稔夫 (ガリレオ)2018年07月10日 11時30分

 タイの北部で浸水したタムルアン洞窟に閉じ込められた少年たちの救出作戦が、現地時間7月8日から本格的に始まり、閉じ込められた13人のうち4人が、経験豊富なダイバーらの手によって救出された。9日には、さらに4人の少年が救出され助け出された少年は合わせて8人となった。

 この救出作戦が始まる前、Elon Musk氏は、SpaceXのロケット「Falcon 9」の「液体酸素移送管」を改造し、潜水艇として利用できるようにした「脱出ポッド」を製作したことをツイートで明らかにした。Tesla MotorsやThe Boring Companyも率いるMusk氏は、このポッドについて、「2人のダイバーがけん引できるほど軽量で、狭い隙間を通り抜けられるほど小さく」また「極めて頑丈だ」と述べている。

 Musk氏は、米国時間7月8日のツイートで、ダイバーたちがロサンゼルスのパリセーズチャーター高校のプールでこのポッドをテストしている映像を公開した。一連の動画には、ダイバーたちが水中でポッドをゆっくりと運んでいる様子が映っている。

 最後の動画は、プールからポッドが引き上げられる様子を映したもので、ポッドのドアが開けられ、中にいた人が両腕を前で交差させたままポッドから引っ張り出された。このポッドの直径は、わずか31cmだという

 Musk氏はその後のツイートで、この小さな潜水艇をタイに届けたことを明らかにした。同氏は(このポッドが)「役に立つことを期待している。もし役立たなかったとしても、将来何かの時に使えるだろう」と述べている

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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