logo

読者が求める特化型メディアへ--朝日新聞の新しい挑戦「ポトフ」

西中悠基 (編集部)2018年07月12日 17時40分
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 朝日新聞社は7月9日、「朝日メディアフォーラム コンテンツ&コミュニティ-朝日新聞社の新しい挑戦-」を開催した。フォーラムでは、新しい挑戦の一環として、同社が提供するバーティカルメディアプラットフォーム「ポトフ」を紹介。ポトフにて展開する5つのメディアについて語った。

朝日新聞社 代表取締役社長の渡辺雅隆氏や、「ポトフ」各媒体の編集長ら
朝日新聞社 代表取締役社長の渡辺雅隆氏や、「ポトフ」各媒体の編集長ら

 ポトフが現在展開するメディアは、ミレニアル世代女性向けの「telling,」、犬や猫との生活に寄り添う「sippo」、「ひとりを楽しむ」がコンセプトの「DANRO」、国際ニュースの背景を噛み砕いて解説する「GLOBE+」、本との出会いを助けるという「好書好日(こうしょこうじつ)」の5つ。朝日新聞社 総合プロデュース室 バーティカルメディア統括編集長の後藤絵里氏は、ポトフが提供するメディアをおでんの具材に例え、「具材の好みは十人十色で、その時々の気分やニーズによって変わる」と述べた。その上で、「人々の暮らしに伴走できるメディアでありたい」と、ポトフが目指す方向性を示した。

 ミレニアル世代女性向けのtelling,では、コラム記事のほか、街頭でのインタビュー記事を数多く掲載する。編集長の中釜由紀子氏は、「等身大のいろいろな人たちがどのようなことを考えているのか」をコンセプトに、インタビューのテーマを「あなたが一番言いたいことを話してください」としていると語った。今後の方向性については、「リアルな女性たちのニーズや思いを届けつつ、それに対してどのように視野を広げたり、生活を楽にできる解決策があるかということを届けていきたい」とした。

ミレニアル世代女性向け媒体のtelling,
ミレニアル世代女性向け媒体のtelling,

 犬や猫との生活に寄り添う媒体のsippo。犬や猫の飼い主や、これから飼おうと考えている人に向け、取材記事コンテンツや健康医療相談サービスを提供する。人間の15歳未満の子供よりも犬や猫の飼育数の方が多いというペット業界について、編集長の山田裕紀氏は、「かつての番犬やねずみ取りといった役割から家族の一員へと変化し、マーケットとしても有望になっている」とする。しかしながら「保護犬や保護猫などの問題があるほか、正しいペットに対する知識や情報が普及してない」と指摘。これに対し、「飼い主が役に立つような情報を届けていきたい」とし、「ペットと共にもっと幸せに生活できる世の中にしていきたい」と、今後の目標について述べた。

犬や猫との生活に寄り添う媒体のsippo
犬や猫との生活に寄り添う媒体のsippo

 「ひとりを楽しむ」をコンセプトに掲げるDANRO。一人で取り組む趣味や仕事に、正面から考えている人を取り上げている。編集長の亀松太郎氏も、朝日新聞社に入社したものの馴染めずに退社し、20年後にフリーランスとして古巣に戻ったという、特異な経歴の持ち主だ。亀松氏は、「僕のようにフラフラ悩みながら生きている人たちを、ネガティブではなく前向きにと捉えていきたい」と語った。

「ひとりを楽しむ」をコンセプトに掲げるDANRO
「ひとりを楽しむ」をコンセプトに掲げるDANRO

 朝日新聞本紙に折り込まれる「GLOBE」から発展したGLOBE+は、国際ニュースを噛み砕いてわかりやすく解説するメディアだ。「国際ニュースを日本の読者に読んでもらうには、背景を知らなければ文脈や意味を伝えるのが難しい」と語る編集長の堀内隆氏。「日本との影響や繋がりが伝われば、日本でも国際ニュースを我が事として受け止めてもらえるのでは」という方針でメディアの展開を進め、「今何が大事なのか、何を考えることが必要なのかを提示するメディアでありたい」とした。

国際ニュースをわかりやすく解説するGLOBE+
国際ニュースをわかりやすく解説するGLOBE+

 好書好日は、本との出会いを手助けする媒体。編集長の野波健祐氏は、「本好きの人だけにとどまらず、さまざまなカルチャー・ライフスタイルに興味を持っている人にも、本を通じて楽しんでもらえるサイト」だとする。また逆に、本が好きな人へを、他のカルチャーへ誘導する記事も展開しているという。

本との出会いを手助けする好書好日
本との出会いを手助けする好書好日

 個性的なメディアを揃えたポトフ。朝日新聞社の代表取締役社長 渡辺雅隆氏は今後の展開として、9月に認知症患者やその家族に寄り添うメディアを、10月には大学のスポーツにスポットを当てるメディアを提供開始するという。その後も展開するメディアを拡大し、2020年までに20を超すメディアを揃えるとした。

 渡辺氏は、「時代の変化によりニュースの受け取り方も変わり、読者の受け取り方も多様化した」とし、「変化を受け止め対応していかなければならない」と強調。「読者の関心興味に則し、それぞれのジャンルについて深く掘り下げる特化型のメディア、これを入れる大きな鍋がポトフ」だと語った。また、「私たちに最も大切なのはユーザーファースト。読者のさまざまなライフスタイル・ライフステージに合わせ、必要とされるサービスを必要な時に必要な形で届けたい」とした。

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]