コーヒー愛飲家に朗報だ。コーヒーが好きなら、遠慮なく飲むべきだと言わんばかりの調査結果が再び明らかにされた。今回の調査は米国時間7月2日、米国医師会雑誌(Journal of the American Medical Association:JAMA)の 「JAMA Internal Medicine」に掲載された。
米国国立がん研究所が実施した調査は、英国の50万人を超えるボランティアから得た情報を基にしている。これらのボランティアは血液サンプルを提供し、健康とライフスタイルに関する詳細なアンケートに回答した。調査対象者のうち、毎日コーヒーを2〜3杯飲んでいる人は約3分の1に上り、少なくとも8杯は飲んでいるハードコアな愛飲家は1万人だった。
そして調査から10年経た今、コーヒーを全く飲まない人は、コーヒーを飲む人よりも死亡率が高いことが分かった。
調査によると、デカフェであろうとインスタントであろうと、近所のグルメコーヒー店の値が張るコーヒーであろうと、コーヒーの種類は無関係だという。
また「コーヒー遺伝子」について耳にしたことがあるかもしれないが、調査ではこれも影響しなかった。過去の調査では、ある型のCYP1A2遺伝子を持つ人は、カフェインの代謝スピードが遅いため、高血圧と心臓発作のリスクが高いと考えられていた。しかし今回の調査では、そうした遺伝的要因を持つ場合でも、何らリスクが増えるわけではないことが分かった。
これまでも、似たような調査結果が報告されている。2017年夏には、2つの個別の調査がコーヒーと寿命の関係について同種の朗報をもたらした。
次の調査では、フィルターの有無が健康に与える影響など、コーヒーを淹れ方まで掘り下げて調査するかもしれない。
しかし、現段階では白黒がはっきりしている。ジャーナルは、「この調査では、コーヒーが健康的な食生活の一部となり得る新たな証拠であり、コーヒー愛飲家に安心感をもたらすものである」と報告している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」