米ブルーボトルコーヒーは9月15日、株式の68%をネスレに譲渡し、ネスレグループ傘下に入ることを発表した。ブルーボトルコーヒー創業者のジェームス・フリーマン氏、最高経営責任者のブライアン・ミーハン氏ら現経営陣は、引き続き陣頭指揮をとるという。
ブルーボトルコーヒーは2002年に、米国カリフォルニアで誕生したコーヒーブランド。自社のロースタリーから焙煎したてのコーヒーを配送可能な地域にのみ、カフェをオープンすることにこだわっている。また、昔ながらのハンドドリップを大切にしながらも、テクノロジを積極的に取り入れている。
たとえば、分数とグラム数を同時に測ることができ、スマートフォンアプリとも連動するスケール「アカイアスケール」や、糖度計のようにコーヒーに含まれているエッセンスを測れる「TDSメーター」などのツールを採用。また、ロースター(焙煎機)とPCが接続されていて、毎日のローストにおける温度の上昇率や、開発時間などのデータを収集している。
現在は、サンフランシスコ、ニューヨーク、ロサンゼルス、ワシントン D.C.、東京の5都市圏で40店舗を展開している。2015年に上陸した日本では、東京の清澄白河、青山、新宿、六本木、中目黒、品川に出店しており、10月末に7号店目となる三軒茶屋カフェのオープンを予定している。
ブルーボトルコーヒーは、ネスレとパートナーシップを締結したことで、コーヒーに関するさらなる技術の習得、新しい国やエリアへの進出、デジタルプラットフォームの強化、商品ラインアップの拡充などが可能になるとしている。
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