アマゾン、配達用ドローンのハイジャックを防ぐ技術で特許取得

 ドローンによる荷物の配送を検討し、技術開発などに取り組んでいるAmazon.comは、ドローンが配送途中でさまざまなトラブルに遭遇する場面も想定している。そうした状況でも危険を可能な限り回避するため、傘下企業のAmazon Technologiesを通じて、合体飛行ドローン技術を特許出願したり、正常な飛行が困難になったドローンを自動的に分解させる技術で特許を取得したりしている。

 今回は、Amazon Technologiesの考案した、配送用ドローンのハイジャック防止技術を紹介しよう。同社がこの技術を米国特許商標庁(USPTO)へ出願したところ、米国時間6月26日に「HOSTILE TAKEOVER AVOIDANCE OF UNMANNED VEHICLES」(特許番号「US 10,007,265 B1」)として登録された。出願日は2016年8月17日。

登録されたAmazon Technologiesの特許(出典:USPTO)
登録されたAmazon Technologiesの特許(出典:USPTO)

 この特許は、荷物を運ぶ無人航空機(UAV)の制御が何者かに乗っ取られ、荷物を盗まれるなどの事態の回避技術を説明したもの。UAVは、コントロールセンターと無線通信しつつ配送を実行する。そして、特許では、ハイジャック犯も無線操作でUAVの制御を奪うと想定している。

無線通信による乗っ取りを想定(出典:USPTO)
無線通信による乗っ取りを想定(出典:USPTO)

 UAVは、コントロールセンターとやり取りする通信の一環として、通信状態が正常かどうかを判別するためのハートビート信号を受信する。ハートビート信号は、ある一定の時間間隔で送られてくることもあれば、UAVが受信したことをコントロールセンターに知らせると次の信号が送られてくることもある。いずれにしろ、ハートビート信号が正しく受信できていれば、計画通り飛行している、と判断できる。

 これに対し、しかるべきタイミングでハートビート信号が受信できなかった場合は、異常事態が発生したとみなす。何者かが何らかの手段で通信を乗っ取り、UAVを自由に操れるようにした、と考えるわけだ。

 そして、異常事態を検知すると、UAVは保安動作を実行する。具体的には、乗っ取り犯による制御命令を無視して安全な場所に着地する、あらかじめ定められた安全な場所まで自律飛行する、その場でホバリングを続ける、といった対応をする。これにより、UAV自体や荷物が奪われることを防ぐ、というアイデアだ。

異常事態を検知すると保安動作を実行(出典:USPTO)
異常事態を検知すると保安動作を実行(出典:USPTO)

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画広告

企画広告一覧

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]