Amazon.comやAmazon.co.jpで買い物をすると、小さな商品でも大きな段ボール箱で配達されることがある。まるで空気を運んでいるようで無駄に思えるが、梱包や配送の手間を極限までシンプルにする方針で採用した戦略なのだろう。
そんなAmazon.comも、配送ドローンの運用には柔軟性を持たせたいようだ。同社傘下のAmazon Technologiesが合体機能を備えるドローンに関する技術を考案し、米国特許商標庁(USPTO)へ出願したところ、米国時間2016年12月29日に「COLLECTIVE UNMANNED AERIAL VEHICLE CONFIGURATIONS」(公開特許番号「US 2016/0378108 A1」)として公開された。出願日は2015年2月19日。
この特許は、プロペラで飛行する複数のドローンが何らかのタイミングで合体し、一体となって飛ぶための技術を説明したもの。合体したドローンは必要に応じて分離し、全体の形や構成するドローンの数を動的に変えられる。
第1クレーム(請求項)では、ドローンの合体目的に触れていない。ほかの部分でAmazon Technologiesは、荷物の配送用ドローンに応用すると、ドローン1機を使う場合に比べ荷物の大きさ、重さ、量、配送距離の自由度が高まる、としている。つまり、大きく重い荷物を運ぶための大型ドローンを用意するよりも、柔軟性が高まるわけだ。
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