ドローンによる荷物の配送を実用化しようとしているのか、Amazon.comは傘下のAmazon Technologiesを通じて積極的に特許を出願している。そのAmazon Technologiesが、今度はドローン配送に適した構造の高密度配送センターを実現させるための技術を考案。この技術を米国特許商標庁(USPTO)へ出願したところ、米国時間6月22日に「MULTI-LEVEL FULFILLMENT CENTER FOR UNMANNED AERIAL VEHICLES」(公開特許番号「US 2017/0175413 A1」)として公開された。出願日は2015年12月18日。
この特許は、自律飛行ドローンで顧客に荷物を送る基地として機能する、複数階にまたがる構造の配送センターを実現するためのもの。実施例では、円筒形の高いビルの外壁にドローン離発着用のドアが多数設けられており、まるでバベルの塔のような建物を使った例で技術が解説されている。申請書類のなかでAmazon Technologiesは、人口密度が高い都市部などにも開設できる、としている。
配送に出発するドローンは地上を走る必要がないため、トラック輸送を前提とした既存の配送センターと違って発着ドアを垂直方向に多数作ることが可能。そのため、従来では考えられなかった高密度な配送センターが実現できるわけだ。
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