Cambridge Analyticaをめぐる不祥事を受けて、Facebookはユーザーのプライバシーとセキュリティの向上に継続的に取り組んでいる。その取り組みの一環として米国時間7月2日、APIに追加の変更を施し、開発者によるユーザーデータへのアクセスにより多くの制限を加えることを明らかにした。
Facebookはアプリ審査プロセス内での基準の厳格化に加えて、一部のAPIで開発者に高度な許可を求め、ほかのAPIを完全に廃止していく予定である。
Facebookは7月2日をもって「Graph API Explorer App」を廃止し、10月1日に「Profile Expressions Kit」も廃止する予定だ。Facebookによると、後者は普及が進んでいないことが理由だという。
一方、メディア企業がテレビ番組に関する調査や投票などに使用する「Media Solutions」のAPI群は、ユーザーの公開ページのコンテンツと投稿への開発者によるデータアクセスが制限される。「Topic Search」や「Topic Insights」「Topic Feed」「Public Figure」など、APIの多くは8月1日に完全に廃止される予定だ。
それ以外でも、「Pages API」では近いうちに、「Page Public Content Access(ページの公開コンテンツへのアクセス)」機能へのアクセス許可が必要になる。これには、Facebookアプリレビューチームによる審査を経る必要がある。
「Marketing API」を使用したい開発者は、事前にアプリ審査を経る必要がある。「Live Video API」と「Lead Ads Retrieval」でも新たにアプリ審査での許可が必要になる。
Facebookはこれとは別のブログ投稿で、米国時間5月29日から6月5日まで、投稿を閲覧できないようあらかじめブロックしていた相手にFacebookや「Messenger」への投稿を見られた可能性があると通知している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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