配車サービスのLyftが、自転車事業に参入する。Lyftは米国時間7月2日、自転車シェアリングの新興企業Motivateを買収することで合意したと発表した。今後は「Lyft Bikes」という名称で、同サービスを展開するという。
Motivateは誰もが知っているほど有名ではないが、米国の8つの主要都市で既にサービスを展開している。サンフランシスコでは「Ford GoBike」、ニューヨーク市では「Citi Bike」を運営。それ以外にも、「Capital Bikeshare」「CoGo」「Divvy」「Blue Bikes」「Nice Ride」「BIKETOWN」などの名称で自転車シェアリングサービスを展開している。3月の時点でMotivateは米CNETに対し、米国全体で3万1841台の自転車を運営していると述べていた。
自転車シェアリングは、交通渋滞が激しく、自動車で移動すると時間とコストがかかる可能性がある都市部で、数マイルの距離を移動したい場合の問題を解決するためのアイデアだ。
「LyftとMotivateは何年もの間、都市部を移動するための信頼できる手頃な価格の手段を提供することによって、個人で車を所有する必要性を減らすという同じ目標を掲げて取り組んできた」と、Lyftの共同創設者でプレジデントを務めるJohn Zimmer氏は発表の中で述べた。
自転車シェアリングは、配車サービスを展開する企業にとって次の大きな事業となるようだ。Uberは4月、ドックレスの自転車シェアリング新興企業JUMP Bikesを買収すると発表した。利用者は電動アシスト自転車を、任意の自転車ラックや柱に鍵でロックして乗り捨てることができる。Motivateの自転車の多くは電動ではなく、通常はドックに返却する必要があるが、同社も電動アシストやドックレスの自転車を実験している。そうした取り組みに対するリソースの投入を続けるつもりだとLyftは述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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