Facebookは、広告の透明性向上に向けた取り組みをさらに強化する。
同社は米国時間6月28日、Facebookの「Pages(ページ)」が展開するすべての広告を、ユーザーが確認できるようにすると述べた。Facebook、Instagram、Messenger、および同社のパートナーネットワーク「Audience Network」での広告が対象となる。これにより、ユーザーは自分がターゲット層ではない広告を含めて、各ページがその時点で実施しているすべての広告を確認できるようになる。この機能は以前、カナダでテストされていた。
各ページに「Info and Ads」という新しいセクションが設けられ、そのページの作成日、ページ名の変更履歴、現在展開中の広告が表示されるという。
Facebookの最高執行責任者(COO)を務める Sheryl Sandberg氏は、カリフォルニア州メンロパークにあるFacebook本社での報道機関向けイベントで、次のように語った。「透明性が行動に変化をもたらすと考えており、その重要性を強く信じている。透明性により、われわれには説明責任が生じ、広告主にも説明責任が生じる」
同氏は今回の新たな方針について、Facebookに広告を掲載しようとするマーケターにとって妨げになりかねないが、Facebookの売り上げに「大きな影響を及ぼす」とは思わないと述べた。
14年間の歴史の中で最も厳しい危機に対処する中で、広告やデータ収集に関するFacebookの方針がやり玉に挙げられてきた。
さまざまな疑惑をきっかけに、Facebookは業務の多くを変革すると誓ってきた。2018年の米国中間選挙に加え、世界のさまざまな場所で実施される他の選挙が近づく中で、取り組みを強化してもいる。
Facebookは5月に政治広告の透明性を高めるための新ツール「Paid for by」を発表した。広告とともに表示されるラベルをクリックすると、支払われた広告料金やその広告を目にした人数、その年齢、性別、場所などの内訳が確認できる機能だ。
Sandberg氏は、カリフォルニア州で同日に投票が行われた法案「California Consumer Privacy Act」を同社は支持するとも述べた。これは同州の人々が自分に関して企業がどんな情報を収集しているのかを知ることができるようにするもので、同日可決された。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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