「Firefox」は、さらなる高速化を実現するため、コンピュータのメモリをよりスマートに利用する。
これらの変更は、米国時間6月26日にリリースされた「Firefox 61」で実装している。Firefox 61はMozilla製ブラウザの最新版で、「Firefox Quantum」ブランドを冠している。半年前に登場したQuantumは、同ブラウザの評判を復活させて、支配的な地位にあるGoogleの「Chrome」に対し巻き返しを図ろうとするMozillaの取り組みを具体化したものだ。
変更の1つは「Retained Display Lists」という名称で、画面上にウェブサイトを描画する際にブラウザがすでに実行した作業を記憶しておくことで機能する。ページの一部が変更された場合にすべてを再計算するのではなく、ページの変更された部分だけを再計算する。これは通常より複雑な作業だが、Mozillaの調査によると、画面にピクセルを描画するのに必要な時間が33%短縮されるという。
また別の変更である「Tab Warming」は、あるタブから別のタブへ切り替える際にユーザーを苛立たせることのある遅れを緩和する。ユーザーがマウスポインタを別のタブに移動すると、そこを閲覧しようとしている可能性が高いことを予測して通知を行い、そのウェブサイトの最終版をコンピュータのメモリに読み込む作業を開始して、ユーザーがクリックした時に素早く表示できるようにする。
Tab Warmingは現在のところ、「Windows」と「Linux」でのみ動作する。
新バージョンのFirefoxには、ほかにもユーザーの目を引く可能性のある機能がいくつかある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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