自分のアカウントがデータ侵害に巻き込まれたときに通知してくれる無料サービスがある。そして、200万人以上のユーザーがそのサービスを利用している。しかし、この「Have I Been Pwned」データベースを開発したTroy Hunt氏にとって、その数字はまだ十分ではない。
Hunt氏はそうした理由から、Mozillaが新しい「Firefox Monitor」ウェブサイトでHave I Been Pwnedをより多くのインターネットユーザーに提供するのを支援することを、米国時間6月25日のブログ記事で明らかにした。ユーザーはFirefox Monitorのウェブサイトで自分の電子メールアドレスを入力して、そのアドレスがハッキングや情報流出の影響を受けたかを確認できるようになる。
Hunt氏はブログで、「これは極めて重要なことだ。『Firefox』には、数億人規模のインストールベースがあるからだ。これにより、メインストリームに提供されれば、リーチできるユーザー数が大幅に増える」と述べた。
Mozillaは今もこの機能をテスト中で、来週、一部のユーザーを招待して試してもらう予定だ。アカウントセキュリティ企業の1PasswordやOktaなど、インターネットユーザーの安全性を高めるサービスでHave I Been Pwnedデータベースを使用するセキュリティ関連企業は既に複数存在し、今回、Mozillaもその仲間入りを果たすことになる。これらの提携は、流出した何十億件ものユーザー名とパスワードを含むHunt氏のデータベースを一般のインターネットユーザーのために最大限活用する取り組みだ。Mozillaにとっては、ユーザーをインターネット犯罪者から保護する機能によってFirefoxブラウザを刷新する取り組みの一環でもある。
Mozillaでプロダクトマネージャーを務めるPeter Dolanjski氏は新機能を発表するブログ記事で、「当社はFirefox Monitorを開発して、アカウントセキュリティの必要性の高まりに対応することを決定した。全てのユーザー向けのセキュリティツールとして提案されたものだが、Firefoxユーザー向けの追加機能も提供する」とした。
Mozillaは来週、主に米国の約25万人のユーザーを招待して、このサービスを試してもらう予定だ。Dolanjski氏によると、新たな流出データに個人データが含まれていた場合に通知するサービスも検討しているという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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