Ford Motorは、特に都市部を走行する自転車の安全確保のため、スマートフォンとワイヤレス連携するサイクリスト用スマートジャケットを開発した。
このジャケットは、袖口や腕回り、正面、背面の裾などに組み込んだLEDを、方向指示器やブレーキランプなどとして光らせられる。走行中に道路から目を離す必要をなくすため、腕を上げるジェスチャーなどで操作ができる。
スマートフォンのナビゲーションアプリと連携し、曲がるべき角が近づくと袖口のバイブレータや、頭に装着する骨伝導ヘッドホンが進行方向を教えてくれる。音声コマンドにも対応しており、ナビゲーションの指示を繰り返させたり、走行中にハンドルから手を離さず通話したりすることも可能。
Fordはこのスマートジャケットを、「Ford Smart Mobility」プロジェクトの一環として試作。自転車や自動車、歩行者が混在する都市部の交通環境を各種スマート技術の応用で改善可能なことを示すと同時に、将来のアイデアにつなげたい考え。
ただし、さらなる開発や他社へのライセンス供与、連携アプリ開発、ノウハウ提供を見据え、特許を出願するとしている。
スマートジャケットの紹介ビデオ(出典:Ford/YouTube)
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」