移動するための道具である自動車だが、座っていられるプライベートな空間を確保できる点も役立つ。どこかへ向かう途中に、休憩して軽食をとったり簡単な事務仕事を片付けたりすることにも利用できる。ただし、そのとき邪魔になるのがハンドルだ。
これに対し、Ford Motor傘下企業のFord Global Technologiesが折り畳み式ハンドルに関する技術を考案。この技術を米国特許商標庁(USPTO)へ出願したところ、米国時間6月7日に「FOLDING STEERING WHEEL」(公開特許番号「US 2018/0154921 A1」)として公開された。出願日は2016年12月6日。
この特許は、自動車の運転席に設けられたハンドル折り畳み式にする技術を説明したもの。ハンドルが2つの部分に分かれていて、曲げられる構造にするという。これにより、運転しないときにハンドルの上部を奥へ折り畳めば、運転席の空間を広げられる。
第18クレーム(請求項)では、折り畳んだ部分の上部をテーブルのように使い、ノートPCなどを置けるようにする、という仕組みにも言及している。
なお、人間の介在を必要としないSAE Level 5の完全な自動運転車であれば、走行中もハンドルを折り畳んでしまえそうだが、この特許には自動運転に関する記述は見当たらない。ちなみに、Ford Global Technologiesは自動運転車向けにハンドルやペダルを取り外せる技術を特許出願している。
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