グリーならびに傘下のWright Flyer Live Entertainment(WFLE)は6月29日、バーチャルYouTuber(VTuber)事業において、ニトロプラスとの共同プロジェクト立ち上げを発表。ニトロプラスのイメージキャラクターである「すーぱーそに子」をVTuber化し、ティザー動画を公開した。
グリーは4月に、バーチャルYouTuber市場への参入とともに、100億円規模の投資を行うことを表明。あわせて、ライブエンターテインメント事業を担うWright Flyer Live Entertainmentを100%出資で設立。バーチャルYouTuberの発掘や育成、マネジメントならびに動画番組の企画や制作、配信を行うプロダクション事業を行っている。
第1弾となるすーぱーそに子は、PCゲームメーカーとして知られるニトロプラスで、10年以上活動しているマスコットガール。ゲームやアニメ、コミックなど多方面に出演している。
撮影はWright Flyer Live Entertainmentに新設されたスタジオにて行われ、スタッフによるテスト時の模様も公開した。使われたスタジオでは、モーションキャプチャを2人まで同時に行える設備が整えられていた。このようなスタジオを複数設置しているという。
このときはデバイスに「HTC Vive Pro」を活用し、腕や足、腰などにトラッカーを装着。またフェイシャルキャプチャー用のマウントを頭に装着。これによって表情をコントロールする。さらにコントローラを、自撮り用のカメラに見立てた演出も取り入れられている。このほか、今回は使用されなかったものの、指の動きを感知する手袋型のデバイスを開発しており、導入するとより自然な指の動きも表現できるという。
このプロジェクトのプロデューサーを務める渡邊寛太氏は、すーぱーそに子のVtuber化について「今回ニトロプラスと事業提携することで、人気キャラクターのVTuberの共同プロデュースが実現した。オリジナルVTuberの制作はもちろん、今後はこうしたコンテンツホルダーとの共同プロデュースにも力を入れていこうと考えている」と語る。
今後もすーぱーそに子の動画を順次投稿するほか、ライブ配信なども計画中。また、かねてから進められている「pixiv × LisPon × WFLE バーチャルYouTuber 共同オーディション」によって誕生するバーチャルYouTuberも、今夏のデビューに向けて準備が進めているとした。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」