Facebookは米国時間6月19日、同ソーシャルネットワーク上の動画に関連する新たな取り組みを明らかにした。それには参加型のトリビアクイズアプリ「HQ Trivia」のように、インタラクティブな動画を配信できる機能も含まれる。
Facebookは、クリエーターが動画から収入を得る方法を増やすことにも取り組んでいる。例えば、より多くのクリエーターが月額4.99ドル(約550円)のサブスクリプション料金を設定したり、動画に広告を挿入したりできるようになる。さらに、米国で提供している動画専用タブ「Watch」のプログラムを拡大する予定で、より多くのコンテンツが表示されるようになる。今後、動画の見せ方が変わる可能性もある。同社は「Facebookページ」の動画向けに新しいテンプレートをテストしているからだ。
Facebookは19日に投稿したブログ記事で、ライブ動画とオンデマンド動画の両方で利用できる視聴者からの投票機能と、ライブ配信のゲーミフィケーション機能を発表した。今後数週間のうちに、米国でこれらの機能を利用した番組が登場するという。
投票機能を利用すると、アンケートを追加して視聴者の意見を調査することができる。
ライブ動画のゲーミフィケーション機能は、複数の質問を番組内で出題することができ、視聴者はクイズ番組のように回答に参加できる。各質問の正解は1つで、正答できなかったユーザーは失格になる。
また、Facebook上の本格的な動画制作者向けに、同社は複数の変更を発表した。
Facebookは3月にテストしていた、熱心なファンの名前にバッジを表示し、クリエーターとの交流を促進する機能をより広い範囲で提供する。また、サブスクリプション料金を設定できる機能もより多くのクリエーターに提供される。これにより、視聴者は月額4.99ドルを支払って、限定コンテンツや自分がサポーターであることを表明するバッジなどの特典を利用することが可能になる。
そのほか、動画内でコマーシャルを流し、広告収入の一部を得ることを可能にする「Ad Breaks」の提供対象が、米国内で拡大される。Facebookによると、同社はこの機能を利用できるクリエーターの範囲を段階的に拡大していく予定で、熱心なオーディエンスを持ち、比較的長時間のオリジナルコンテンツを制作するクリエーターがまず対象になる。同社は、広告を検討中の企業とクリエーターをつなぐ「Brand Collabs Manager」というシステムも導入する。
Ad Breaksは広告収入の55%をクリエーターに提供し、残りはFacebookの取り分となる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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