サムスンはハードウェアとソフトウェアの一体化を目指している。その取り組みの中核を担うSamsung NEXTが、初期段階の人工知能(AI)新興企業への資金援助を手掛けるベンチャーファンドQ Fundを設立した。
Q Fundは、人工知能の最難関の課題に対処するソフトウェアやサービスを開発する新興企業のみを対象に、資金を援助する予定だ。
サムスンによると、Q Fundは従来の基金と差別化を図るために、ロボット工学をはじめとする人気の高いAI分野に取り組む新興企業だけでなく、AI分野全般に有意義な研究成果をもたらす学術機関や研究者らなどの取り組みにまで、その対象範囲を拡大するという。
Q Fundは、シミュレーション学習、シーン理解、直観的物理学、プログラム学習プログラム、自動機械学習、ロボット制御、ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)、メタ学習の分野を特に重視する。
「基盤となるAI技術の構築には、複数のアプローチが存在する」とSamsung NEXT VenturesのAjay Singh氏は述べた。「未来のAIの基礎を築くための新しいアプローチを試みる人々やチームに出資したいと思う。そこでQ Fundでは、収益モデルよりも技術的努力を重視する予定だ」(Singh氏)
Q Fundは最近、Covariant.AIに出資した。Covariant.AIは、ロボットに新しい複雑なスキルを学習させるための機械学習をさらに発展させることを目指す新興企業だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?