Googleは米国時間6月12日、同社のニューラル機械翻訳(NMT)システムのアップデートを提供開始した。これによりユーザーは、インターネットに接続していない時でも、より正確な翻訳を得られるようになる。
Googleは2016年にNMT技術を導入して翻訳の精度を高めた。この技術が今回オフラインに対応し、「Android」または「iOS」デバイス上の「Google翻訳」アプリで直接実行できるようになる。
NMTシステムでは、文章の中の単語やフレーズを個々に翻訳するのではなく、文全体を1つの翻訳単位として捉え、より広範な文脈を考慮して最適な翻訳を考え出す。Googleは発表の中で、これにより段落や記事の翻訳がはるかに自然なものになると述べた。
オフライン機能は、国外への旅行時や、インターネットに接続できない場合、あるいはデータ通信を使いたくない場合に利用できる。各言語セットは35〜45Mバイトなので、ダウンロードしてもスマートフォンの記憶容量をさほど圧迫しないだろう。
Google翻訳アプリでオフライン翻訳にアクセスし、言語名の隣にある矢印をタップしてパッケージをダウンロードすることで、オフラインでNMTを利用できるようになる。過去にオンライン翻訳を利用したことのある人なら、ホーム画面にバナーが表示されるので、そこから誘導される先でオフラインファイルをアップデートできる。
Googleによると、NMTのアップデートは今後数日かけて59言語でリリースされる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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