タニタは6月8日、セガゲームスのPlayStation4用ゲームソフト「電脳戦機バーチャロン×とある魔術の禁書目録 とある魔術の電脳戦機(バーチャロン)」に対応するコントローラー「ツインスティックVTX(Version TANITA eXtra)」のクラウドファンディングプロジェクトを開始すると発表した。
タニタは2月、「ゲームは健康につながる」として、ゲーム業界にチャレンジすることを発表していたが、それを具現化した第一弾。
CAMPFIREが提供するクラウドファンディング「キャンプファイヤー」を活用する。同商品は、「一生もののツインスティック」がコンセプトだ。セガゲームスの全面協力を受け、「バーチャロン」シリーズの特徴である2つの操縦桿「ツインスティック」によるダイレクトな操作を家庭で完全再現。また、専用筐体と同等の操作性と高い耐久性を実現しているという。
具体的には、前モデルの家庭用ツインスティックでは「4度」であったスティックの傾斜可能角度を「8度」とし、アーケード版と変わらない操作性を再現。また、スティック基部の構造を強化し、「ねじり」や「加重」に対する高い耐久性を確保した。
さらに、これまでの家庭用ツインスティックはユーザー自身が分解して部品を交換するケースが多かったことから、本体内の配線レイアウトをシンプルな構造とし、メンテナンス性を高めている。スティック基部については、アーケード版専用筐体の交換パーツとしての販売も視野に入れ、開発を進めるという。
商品自体がリターンとなる購入型のクラウドファンディングとして同日より募集を開始し、7月30日23時59分までに、支援金額1口5万5400円(税込)、合計5000口の応募(目標金額は2億7700万円)を目指す。
クラウドファンディングが成立した場合、リターンとなる同商品の発送は2019年5月を予定。クラウドファンディングを活用することで、同社にとって新たな事業領域となるゲーム分野でのものづくりに挑戦する。
なお、同商品が対応する「とある魔術の電脳戦機」は、「バーチャロン」シリーズの最新作。同シリーズはコンピューターグラフィックスで描かれた3次元空間で巨大ロボットを操作して戦う対戦ゲームで、シリーズの第1作である「電脳戦機バーチャロン」はアーケードゲームとして1995年に登場。専用筐体に備えられた2つの操縦桿「ツインスティック」を使う直感的な操作と、スピーディーかつ相手の動きを読み合う奥深いゲーム性が多くのゲームファンに支持され、現在までに5作品がリリースされる人気シリーズとなっている。
同社では、多くのファンに望まれながらも、最新作「とある魔術の電脳戦機」に対応するツインスティックが存在しないことから、ファンの期待を商品開発に結びつける手法としてクラウドファンディングで支援を募り、商品化を目指す。
同社によると、健康づくりは「楽しく続けられる」ことが重要だとしており、ゲームやアミューズメント分野のコンテンツは健康づくりを継続させる有効なツールになり得ると捉え、セガグループと連携した取り組みを行ってきたという。同商品の開発によるゲーム分野への進出もその一環になる。同社では今後、同プロジェクトをモデルケースに、これまでのタニタ商品の枠組みにとらわれない異分野の商品開発にも積極的に取り組み、多くの人の健康づくりをサポートするという。
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