タニタは3月8日、「タニタカフェ」を本格展開し、その旗艦店となる都内1号店「タニタカフェ有楽町店」を5月下旬にオープンすると発表した。場所は、JR有楽町駅構内のルミネストリート内。今後はスタンド店やフランチャイズ店など2022年度までに100店舗を展開する方針だ。
タニタカフェは、健康的な食をテーマにした「タニタ食堂」に続く新業態だ。タニタ食堂は、1定食あたりの塩分量を3g以下、ご飯は1膳100g、1食あたり500キロカロリー前後に規定するなどしており、健康への意識や関心が高い人がメインだ。
一方のタニタカフェでは、楽天と食分野で提携。同社が展開する農業事業「Rakuten Ragri」(Ragri)に参画する生産者から直送された旬の有機野菜を使ったサラダやフォー、スムージーなど、ヘルシーとトレンドを兼ね備えたオリジナルメニューを提供する。メインターゲットは20代~30代の女性だ。「おいしさ」や「楽しさ」に重きを置くことで、幅広い層に健康意識のすそ野を広げていきたい考えだ。
店内は木目調などのナチュラルなデザインを採用する。落ち着いた照明やヒーリング効果のある音楽、アロマなどによって、交感神経に働きかけてリラックスを促す。
さらに、FeliCaに対応したタニタの通信機能を持つ活動量計をポイントカードとし、歩数に応じて特典が受けられるポイントサービスを有楽町店のオープンと同時にスタートする。活動量計を販売するのか、何らかの形で配布するかは未定という。
「現時点では、歩いた分と来店した分でポイントを加算することを想定。基本は値引きよりも、何らかのグッズがポイントと引き換えにもらえるようにしたい。まだオープンまで時間があるので詳細はこれから詰める」(タニタ食堂 取締役 営業本部長 浅尾祐輔氏)としている。
タニタ 代表取締役社長 谷田千里氏は、「楽天との提携により、付加価値の高い商品を提供できる。オリジナルメニューについては、(飲食店開業・経営コンサルティング会社の)オペレーションファクトリーが担当。いずれも自信を持ってお勧めできる仕上がり。日本を健康にしていきたい」と語った。
野菜を提供する楽天も、「タニタと共同開発したオリジナルメニューの野菜は、日本で0.2%しか出回っていない有機JAS認定のオーガニックのもの。継続的に季節の旬野菜を取り入れ、カップサラダなどの商品も開発する。スーパーマーケット販売での販売も検討したい」(楽天 常務執行役員 兼 新サービス開発カンパニー プレジデント 安藤公二氏)と意欲を見せた。
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