UPDATE Appleは米国時間6月4日、「iOS 12」発表の一環として「ARKit」のアップグレードも明らかにされた。
2017年のWWDCで発表されたARKitは、開発者らがiOS向けの拡張現実(AR)アプリを開発できるようにするものだ。
「ARKit 2」では、フェイストラッキングが改良され、より高度なレンダリングが可能となり、3Dオブジェクト検出や、複数のiPhone/iPad画面に同じARエクスペリエンスを映し出す機能がサポートされるという。
また、より広範なARアプリへの取り組みとして、Appleは新たなファイル形式「usdz」を発表した。これは3DのARオブジェクトをメッセージや電子メールなどの方法で共有するのに適した、一般的かつコンパクトなファイル形式として機能する。
Appleのソフトウェアエンジニアリング担当シニアバイスプレジデントCraig Federighi氏によると、同社は目下、大手企業と協力して3Dツールと3Dライブラリのusdzサポートを進めているという。
そうした企業の1つであるAdobe Systemsは、自社の「Creative Cloud」でusdzをネイティブサポートする計画を発表した。Adobeの最高技術責任者(CTO)であるAbhay Parasnis氏がイベントに登壇し、サポートでの協力は「iOS」全体にAR体験を提供することが目的だと語った。同氏が1つの利用例として挙げたのは、開発者が「Photoshop」を使って作成したコンテンツをusdzを通じてARに変換することが可能になるというものだ。
Appleはまた、AR測定に特化した新しいアプリ「Measure」を発表した。Measureは物体の寸法を自動検知するもので、3D空間に物体の寸法を表示することも可能だ。
大方の予想では、こうした機能は2020年初めにもリリースがうわさされるAppleのARヘッドセットに向けてのものとみられる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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