(米国に住んでいても)Motivateを知らない人は多いだろうが、「Ford GoBike」や「Citi Bike」の自転車シェアリングと聞いてピンとくる人もいるのではないだろうか。配車サービスのLyftがまもなく、Motivateの運営する自転車シェアリングのネットワークを所有することになるかもしれない。都市部での移動手段として電気スクーター事業を手がける新興企業やUberに対抗する狙いだ。
Lyftが自転車シェアリングのMotivateを買収することに合意したと、The Informationが報じている。買収金額は2億5000万ドル(約270億円)以上になる見込みで、両社は契約条件に合意しているものの、契約自体はまだ締結されていないという。MotivateはFord GoBikeやCiti Bike以外にも「Capital Bikeshare」「CoGo」「Divvy 」「Blue Bikes」「BIKETOWN」などの名で自転車シェアリングサービスを展開している。
米CNETはLyftとMotivateにコメントを求めたが、回答を得られなかった。
Lyftの競合Uberは4月、電動自転車シェアリングの新興企業JUMP Bikesを買収することで合意したと発表している。JUMPのサービスの注目すべきところは自転車ドックがなく、どこでも自転車を乗り捨て可能なところだ。現在のところMotivateの自転車の多くは電動でなく、また専用のドックに返却する必要があるが、同社も電動やドックレスの自転車の実験を始めている。Motivateは米CNETに対し、3月時点で3万1841台の自転車を米国で運営していると伝えた。
リサーチ会社のApptopiaによると、Motivateの自転車シェアアプリはUberのJUMPよりも利用者数が多いそうだ。デイリーアクティブユーザー(DAU)ベースだと、MotivateのCiti BikeアプリはJUMPの2倍近く利用されているという。Motivateのほかのブランドも足すと、同社のDAUは15万人近いとApptopiaは述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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