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話題のホログラムディスプレイが日本初公開--神戸でワークショップ開催

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 3D映像が裸眼で見られるホログラムディスプレイ「HoloPlayer One」を開発するスタートアップLooking Glass Factoryが日本で初めて実機を公開。神戸で開催されたクロスメディアイベント「078kobe interactive」では、展示とあわせて国内初のワークショップも開催された。

 HoloPlayer One はホログラムと呼ばれる立体映像を3Dメガネやヘッドマウントディスプレイ(HMD)などのデバイス無しで見られるディスプレイで、実写VRを可能にする次世代映像技術として注目を集めるライトフィールド技術が採用されている。視野角が広いため複数で同時に3D映像を見ることができ、普通の部屋の明るさでも臨場感ある動画像が再生できる。

 開発元のLooking Glass FactoryはShawn Frayne氏とAlex Hornstein氏の2人が2013年に創業したスタートアップで、ホログラムのようなバーチャルコンテンツをリアルの世界で扱える技術の開発を目指している。ニューヨークと香港の両拠点に20名のスタッフがおり、VRやAR、そしてデバイス無しで裸眼で扱えるHoloPlayer Oneのような新しいデバイスの研究開発を行っている。

 2017年11月よりデベロッパー・エディション(750ドル)とパソコン付のプレミアム・エディション(3000ドル)の2タイプを発売しており、今回はそれらと同じ機能を持つ開発用機を公開していた。パソコンで制作した3Dコンテンツを立体的に表示できるほか、手の動きをセンシングするリープモーションを使って画面の中のコンテンツをリアルタイムで操作できる。製品版ではディスプレイ単体でコンテンツが再生できるようになり、画面を直接さわってコンテンツを操作できるようになる。

  • 昨年11月に発売されたばかりのHoloPlayer One の開発版と同機能を持つ実機を展示

  • コンテンツはリープモーションで動かせるようにしていた。

 ライトフィールド技術を採用したディスプレイの開発はNTTドコモやNHKらも取り組んでおり、現実空間を3D映像化するライトフィールドカメラと共に注目され、Googleも実用化を進めている。HoloPlayer Oneの特徴はそうした製品に比べて手ごろな価格でデバイスが扱いやすい点にあり、コンテンツ制作のための環境づくりにも力を入れている。同社のサイトにはHoloPlayer One用に映像を開発するSDKやツールが無料で公開されているほか、開発情報を共有できるフォーラムも運営されている。

 4月28日に神戸のKIITOで開催されたワークショップではCEOの Frayne氏が自ら講師役となり、HoloPlayer Oneの基本的な使い方や開発方法を解説。実際に開発用ソフトをインストールしたり、Unityや3Dソフトで制作したコンテンツを表示してみたり、いろいろな使い方を体験してもらっていた。

  • 3Dホログラムディスプレイについて解説するCEOのShawn Frayne氏

  • ワークショップの内容はディスプレイの使い方そのものよりこれからどう使うかがテーマになっていた

 Frayne氏は「HoloPlayer Oneの面白さは、みんなで一緒に3D映像を見て動かせるところ」だとし、「今までのVRやARとは異なり、もっとみじかにホログラム映像を活用してもらいたい」と語る。これまで開発者やクリエイターを対象に同社のラボでワークショップを開催してきたが、それ以外の場所で一般のユーザーも一緒に行ったのは始めてであり、製品版の発売に向けてより幅広い意見を聞くことが狙いだったようだ。

 参加者の多くがホログラムディスプレイを見るのは初めてと言い「これほどクリアな3D映像が表示されるのに驚いた」「画面はそれほど大きくないのに臨場感がすごい」といったコメントを寄せていた。また、ユニティや3Dソフトで作成したコンテンツを持参した参加者からは、「開発ソフトのインストールや使い方が簡単でコンテンツの移植もすぐにできる」「パソコンの画面で見ていたコンテンツをHoloPlayer Oneで表示するだけで臨場感が全く違う」と驚きの声があがっていた。

 ワークショップではHoloPlayer One を使うアイデアについても話し合われ、「旅行先の映像や動画を共有したい」「数学の授業で空間図形の理解を深める立体教材にしたい」「思い出の宝物をいつでも見られるバーチャル宝石箱を作る」といった意見が発表された。

 今回の来日はチームにとっていろいろ得られるものがあったようだ。Frayne氏は7月頃を予定している製品版の発売にあわせて再度来日するつもりだと言い、「次回のはもっと大々的に体験会を行いたいので、興味のある人はぜひコンタクトしてほしい」と話していた。

  • 3Dコンテンツの開発者たちはこれまで制作した3Dアニメや動画が簡単に表示できることに驚いていた

  • 今回はリープモーションを使っていたが製品版ではディスプレイをさわってコンテンツを動かせるようになる

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