プロ向けカメラ製造のREDがホログラフィックなスマートフォンを作ると知ったとき、ホログラムのレイア姫がオビ=ワン・ケノービに助けを求めるあのシーンに象徴される、憧れの「スター・ウォーズ」の世界のホログラムを発する光景を私は想像した。
しかし、現実はそうではないようだ。
「HYDROGEN ONE」と呼ばれるこのスマートフォンはSFの世界でおなじみのホログラムを作るわけではない。REDがホログラフィックディスプレイと呼ぶものは、一般的なスマートフォンのディスプレイで見る通常の2Dのグラフィックに加え、3D、ホログラフィック、拡張現実(AR)や仮想現実(VR)のコンテンツをシームレスに切り替えて表示するという。
REDはこの製品を、徐々にではあるが確実に成長しているARとVRのトレンドに乗る機会だと捉えているようだ。REDはこの「Android」搭載スマートフォンをホログラフメディアマシンと呼んでいる。
REDはスクリーンの技術についても、また、端末が「ホログラム」のメディアを記録するために利用する可能性があるカメラについても、現時点では多くを明らかにしていない。ただし、スクリーン上で3Dのコンテンツ表示を試すメーカーはREDが初めてではない。LGとHTCはともに2011年にこれを試み、2014年にはAmazonが(4台のトラッキングカメラを搭載した)3D対応の「Fire Phone」で挑戦し、見事に失敗していた。これらの端末は時代の先を進みすぎていたのだろうか?
REDのHYDROGEN ONEは現段階においてはニッチにすぎない。Androidの一部のバージョンを搭載し、5.7インチの画面、USB-Cの充電器ポートと拡張可能なストレージを備えることは分かっている(加えて、早期予約者は特別なトークンをもらえるようだ)。その他の仕様は不明であり、REDはこの仕様および端末のデザインをいつでも変更する可能性があると警告している。
それでも、アルミニウム版のHYDROGEN ONEは1195ドル(約13万6000円)で、チタン版は1595ドル(約18万1000円)で予約を受け付けており、いずれも2018年の早い段階に出荷が始まる見込みだ。
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この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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