キヤノンは5月16日、業務用プロジェクタにWUXGA解像度のLCOSモデル6機種と、DLPモデル1機種の計7機種を発表した。レーザー光源を採用したモデルをラインアップし、シェア拡大を狙う。発売は6月上旬から順次。
LCOSモデルは、いずれもレンズ交換式で、ランプタイプの「WUX7500/6700/5800」と、レーザータイプの「WUX7000Z/6600Z/5800Z」を用意。
光源は異なるが、ランプ光源で光学系の折り曲げ位置を変更することでレーザーモデルとの共通化を実現したほか、レーザー光源部を小型化することで、共通ユニット化に成功。そのため、筐体デザインは共通で、レーザータイプが30mmほど奥行きが長くなるが、コンパクト、軽量化を実現している。
従来までネジ止めによるレンズ交換を実施していたが、レンズ脇のレバーを上げ下げすることで、ワンタッチで着脱できる「スピゴット方式」を初採用。5~10分程度かかっていたレンズ交換が数秒程度ででき、設置時間を大幅に短縮。しっかりと固定できるため光軸ズレも発生しない。
レンズ内部には制御プロセッサ(MPU)を搭載し、プロジェクタ本体と双方向のコミュニケーションをとることで、環境温度の変化にも対応。将来的にはファームウェアの更新を感知し、新レンズや新機能を使用可能にするなど、今後の拡張性を見込む。
交換レンズは、従来の固定短焦点、短焦点ズーム、標準ズーム、望遠ズーム、超望遠ズームの5つに、超短焦点を加えた6種類を用意。いずれもUDレンズを採用することで、色ズレ、色にじみを抑えた高解像度を再現するほか、独自の「フローティングシステム」により、ズーム域全体で常に高解像度な画像を投写できる。
レンズシフトは上方向75%、下方向15%、左右30%。被写界深度が深いレンズ特性と周辺フォーカス機構により、曲面スクリーンへの投写時も中央部だけでなく、最周辺まで高解像度を実現する。
専用アプリ「Canon Service Tool for PJ」を用意し、スマートフォンからの操作にも対応。本体とスマートフォンをWi-Fiで接続することで、設定変更やメニュー表示などができるため、スマートな操作をサポート。本体にはスケジュール機能も備え、曜日ごとに動作を変更するなど、サイネージ運用時の使い勝手を向上している。
サイズは高さ196mm×幅480mm×奥行き515(レーザーモデルは545)mmで、重量約13(レーザータイプは17)kg。
LX-MU500Zは、DLPを使ったレーザープロジェクタ。光源寿命約2万時間のレーザー光源とフィルターレスでメンテナンスフリーを実現する。レンズシフトは上下50%、左右23%でレンズシフトダイヤルにより微調整にも対応する。サイズは高さ154mm×幅450mm×奥行き379mmで、重量約8.9kg。
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