メディヴァは5月16日、医療機関や自治体向けに、Apple Watchを使用した外来診療のサポートサービスをスタートしたと発表した。
同社は、米国The Diary Corporationとの販売代理店契約を2017年10月30日に締結している。同サービスでは、Apple WatchやiPhoneから収集された個人の健康情報(PHR:Personal Health Record)をThe Diary Corporationの「The Diary」アプリを介して医療従事者に通知。これまで細かく知ることのできなかった個人の状況を把握できるほか、服薬リマインダの通知など、医療従事者から個人へのコミュニケーションも可能になる。
また、同サービスの中では、ノーリツ鋼機のグループ子会社である日本医療データセンターの「健康年齢」を利用した個人の活動レポートも提供する。
The Diaryは、医療従事者と利用者を日々つなぐ、デジタル診療サポートサービス。歩数・消費カロリー・エクササイズ時間・心拍数など、Apple Watchで自動収集される時系列の活動情報をグラフ化して連携。また、体重・血圧・体調などの情報に対しても、音声などでインプットすると、テキスト化して連携できる。
健康年齢は、日本医療データセンターが提供するカラダの健康度をあらわす指標。全国160万人の健診データやレセプトデータを解析し、開発した統計モデルから算出されており、健康診断の受診者ごとに、性別・年齢・および、BMI・血圧をはじめとする12の検査項目の結果値から、今後1年間の医療費を統計的に予測。その医療費が何歳相当のものであるかを健康年齢として表す。
同社では、医療業界における知見を生かし、Apple WatchやiPhoneを活用した医療・介護・地域の連携を促すソリューション事業に取り組み、より実践的なアプリ開発の提案を進めるという。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果