アップルは、2018年中に左右独立型ワイヤレスイヤホン「AirPods」の新モデルを発売するとみられている。防水対応や「Hey Siri」対応といった機能刷新が予想されるなか、実際には「Apple Watch」と同様のヘルスケアおよびフィットネス機能が組み込まれるかもしれない。
その根拠は、アップルが2017年10月27日に米国特許商標庁(USPTO)へ出願し、米国時間3月1日に公開された発明「EARBUDS WITH COMPLIANT MEMBER」(公開特許番号「US 2018/0063621 A1」)である。
この特許は、イヤホンの耳への装着方法などに関する技術を説明したもの。耳と接触する保持機構の構造や柔軟性を工夫し、適切な装着を可能にするとしている。
そして、要約や実施例の部分で、何らかの生体データを取得するセンサを組み込むとの記述がある。耳に装着するイヤホンはセンサを肌に密着させやすいため、生体データ取得に適しているのだろう。センサで計測するデータの具体的な例としては、心拍数、血液量、呼吸数、体温、心電図、心拍出量などを挙げた。
ただし、以前紹介した「Apple Watch」用ケースの特許と同様、アップルは今回の特許のクレーム(請求項)で重要な要素であるセンサにまったく触れていない。しかし、生体データ取得可能なAirPodsのアイデアは、間違いなく存在する。新型AirPodsのスペック発表に期待しよう。
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