Facebookは米国時間5月14日、10代のユーザーを対象とし、オンラインでの安全に関するリソースをまとめたウェブサイト「ユースポータル」を公開した。ソーシャルメディアのウェブサイトやアプリは、大人にとっても扱いにくいからだ。
ただし、問題がある。筆者には、10代の若者がこれを読むとは思えないのだ。
Facebookのユースポータルは魅力的な外観で、カラフルにデザインされている。同サービス上で自分のプライバシーを管理する方法について基本的な手順を示しているほか、インターネット上で自らが偽情報を拡散するトロールにならないための優れたアドバイスも提供している。
しかし、これらの記事にアクセスするには、トップページから各セクションへのリンクをクリックしなければならないが、同ページ上で「ぜひ活用してみてください」と勧めている各セクションの内容は、ここからは予想もつかない。たとえば、「ヒントと参考情報」セクションには、次のような説明がある。「オンラインでティーンに関わる話題について、同世代の生の声を聞いてみましょう。チェンジメーカーの事例をチェックして、自分の『声』を形にしたり、新しいコミュニティーを始めたり、オンラインでの交流を深めるためのヒントを得ましょう」
これをクリックしてみると、次のページでは「原則」と「ブログ」のどちらかを選択するようになっている。したがって、何か意味のあるコンテンツにアクセスするだけで2回クリックしなければならず、その時点でもまだ読者にはどのような内容なのかまったく分からない。「ブログ」セクションにある記事は大変思慮に富んでいるので、これはきわめて残念なことだ。情報としては、オンラインでの騒動やハラスメントに巻き込まれるのを防ぐ方法や、Facebookを利用して個人的な問題に関するオンラインサポートコミュニティーを探す方法、詐欺を回避する方法などがある。
アドバイスはすべて、かなり基本的だが、オンラインで知っておく価値があるものだ。それに、常時接続された社会で起こり得るネットいじめやその他のトラウマを、10代のユーザーが回避できるよう手助けするのは決して悪いことではない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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